強力なバックアップ戦略を作成するうえで最も難しい部分は、バックアップの対象とタイミングの決定です。
ファイルをバックアップする頻度は、次のような多くの問題に影響を与える可能性があります。
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バックアップの品質
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情報の処理と格納に必要なリソース
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リストアが必要な情報を特定するプロセス
バックアップスケジュールには相互に連携した複数のレベルがあり、各組織でそれらのバックアップ方法を組み合わせて使用する場合があります。最も重要なことは、サーバー上のすべての情報を定期的にバックアップすることです。重要度の低い情報は、周期的にバックアップします。法令遵守に必要なデータや中心的な製品またはサービスに関するデータなどの関連データは、継続的にバックアップします。
表: スケジュール済みバックアップの種類に、作成可能なスケジュール済みバックアップジョブの種類を示します。
表: スケジュール済みバックアップの種類
スケジュール済みバックアップの種類
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説明
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オンデマンド
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ユーザーが必要に応じて手動でバックアップするファイル。
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定例
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定期的にバックアップされるファイル。バックアップの実行日とバックアップの開始時間を選択します。たとえば、従業員データを月曜から金曜までの毎日午後 5 時にバックアップできます。または、すべてのビジネスサーバーを毎週土曜日の午前 1 時からバックアップすることもできます。
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周期
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特定の曜日に、指定された時間間隔で周期的にバックアップされるファイル。たとえば、1 時間ごとに営業提案書データを、3 時間ごとに開発データを、4 時間ごとに品質保証データを、というようにバックアップできます。
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継続
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継続的にバックアップされる、顧客データなどの重要なビジネス情報ファイル。ファイルが変更されるたびに、変更内容が保護サーバーにコピーされます。待機時間や事前に設定された時間間隔なしで、情報がコピーされます。ファイルが開かれていてもバックアップがただちに行われます。
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バックアップジョブのスケジュールについて