初期インストールの実行

すべての機能を備えた標準の Continuous Protection Server バックアップグループには、次のコンポーネントが含まれます。

  • Continuous Management Service、Continuous Protection Agent、管理コンソールがインストールされたサーバー。このサーバーは、バックアップグループの中央管理ポイントとなります。

  • 各保護サーバーにインデックスコンポーネントがインストールされている、各ビジネスサーバーおよび保護サーバー上の Continuous Protection Agent。

  • 任意の数の管理コンソール。

メモ:

Continuous Management Service コンポーネントは、Backup Exec サーバーにインストールすることも、スタンドアロンサーバーにインストールすることもできます。Backup Exec に Continuous Protection Server をインストールする場合は、その Backup Exec を Backup Exec 2010 にアップグレードする必要があります。スタンドアロンサーバーで Continuous Protection Server インストールを行った場合、最新バージョンの Remote Agent もインストールされます。Remote Agent は、Backup Exec にはインストールされません。

すべての機能を備えた環境を作成する最初の手順は、Continuous Management Service のホストとして機能するサーバーの設定です。通常は、インストールメディアからの初期インストールを実行することで Continuous Management Service を確立できます。

初期インストールでインストールされる Continuous Protection Server のアプリケーションファイルには、Continuous Management Service および管理コンソールが含まれます。Continuous Management Service のホストとして機能しているサーバーがビジネスサーバーまたは保護サーバーである場合は、Continuous Protection Agent もインストールする必要があります。Backup Exec Retrieve もインストールされます。Remote Agent は、初期インストール時に、必要に応じて Continuous Protection Agent とともにインストールします。Symantec LiveUpdate は、管理コンソールとともに自動的にインストールされます。

インストールメディアおよびプッシュインストールの場合は、ファイアウォールを手動で再設定する必要があります。また、インストール処理中にファイアウォールを停止することもできます。

Backup Exec Retrieve のバージョン管理機能を使用するには、保護サーバーを Windows Server 2003 で実行する必要があります。

メモ:

Windows Server 2003 を実行するコンピュータに Continuous Protection Server をインストールした後、ネットワーク負荷分散サービスを起動できないことを通知するエラーメッセージが表示される場合があります。Microsoft 社は、その原因を「現在ネットワーク負荷分散 (NLB) がインストールされていない場合でも、いくつかの NLB レジストリキーがレジストリに存在することがあります。」と説明しています。Microsoft のナレッジベース 268437 では、これを Windows 2000 Advanced Server の問題としていますが、修正プログラムは Windows Server 2003 でも利用することができます。

詳しくは次の URL のネットワーク負荷分散と Windows 2000 Advanced Server に関する Microsoft の記事を参照してください。

www.microsoft.com

インストールを実行するときは、ソフトウェアのインストール先コンピュータの管理者権限が必要です。

初期インストールを実行する方法

  1. 実行中の他のプログラムをすべて閉じます。

  2. 自動再生が有効になっている場合は、 -ROM をドライブに挿入すると、インストールが自動的に開始されます。自動再生が無効になっている場合は、-ROM またはダウンロードディレクトリの browser.exe ファイルをダブルクリックします。

  3. 言語を選択して、[OK]をクリックします。

  4. Backup Exec Continuous Protection Server の[ようこそ]画面に、インストールのさまざまな領域へアクセスできるリンクが表示されます。さまざまな製品情報を確認したら、[インストール前]をクリックします。

  5. [Backup Exec Continuous Protection Server の環境チェックを開始する]をクリックしてから、[次へ]をクリックします。

  6. [ローカル環境チェック]または[リモート環境チェック]のいずれかを選択します。

  7. 次のいずれかを実行します。

    • 環境チェックで Continuous Protection Server の正常なインストールを妨げる可能性のある問題が検出されなかった場合は、[完了]をクリックします。

    • 環境チェックで Continuous Protection Server の正常なインストールを妨げる可能性のある問題が検出された場合は、その問題を修正してから、再びインストールを試みます。

  8. Continuous Protection Server をインストールするには、[Backup Exec Continuous Protection Server のインストールを開始する]を選択してから[次へ]をクリックします。

    Continuous Protection Ser
    ver は、コンピュータが 32 ビットサーバーであるか、または 64 ビットサーバーであるかを確認して、適切なバージョンのソフトウェアをインストールします。

  9. Continuous Protection Server の[インストールウィザード]の[ようこそ]画面を確認し、[次へ]をクリックします。

  10. [使用許諾契約]画面の内容に目を通して同意し、[次へ]をクリックします。

  11. 次のいずれかの方法を選択してライセンスキーを入力し、[次へ]をクリックします。


    ライセンスキーを手動で入力する方法

    [ライセンスキー]ボックスにライセンスキー番号を入力し、[追加]をクリックします。追加するオプションまたはエージェントごとに、各ライセンスキーについてこの手順を繰り返します。

    ファイルからライセンスキーをインポートする方法

    [インポート]をクリックし、cpssernum.xml ファイルを選択します。

    評価版をインストールする方法

    ライセンスキーのフィールドを空白のままにして、手順 14 に進みます。

    入力したライセンスキーが、Windows または WINNT ディレクトリの cpssernum.xml ファイルに保存されます。

  12. [ローカルコンポーネント]画面で、インストールする Continuous Protection Server のコンポーネントを選択し、[次へ]をクリックします。


    管理コンソール

    バックアップグループ内のアクティビティを管理および監視するための管理コンソールをインストールするには、このオプションにチェックマークを付けます。このオプションでは、Symantec LiveUpdate 3.0 もインストールされます。

    設定ユーティリティ

    このコンピュータのさまざまなレジストリ設定を変更するための Continuous Protection Server 設定ユーティリティをインストールするには、このオプションにチェックマークを付けます。.NET Framework 2.0 がインストールされていない場合は、このオプションにチェックマークを付けるとインストールされます。

    プッシュインストールのサポート

    他のコンポーネントのプッシュインストールに必要なファイルをインストールするには、このオプションにチェックマークを付けます。

    [x86 のサポート]: 32 ビットコンピュータのプッシュインストールに必要なコンポーネントをインストールします。

    [x64 のサポート]: 64 ビットコンピュータのプッシュインストールに必要なコンポーネントをインストールします。

    Continuous Management Service

    バックアップグループの作成および管理に必要な Continuous Management Service をインストールするには、このオプションにチェックマークを付けます。

    Continuous Management Service は、バックアップグループごとに 1 つだけインストールできますが、他の Continuous Protection Server コンポーネントより前にインストールする必要があります。

    CMS には固定の IP アドレスが必要です。CMS の動作時に IP アドレスを変更すると、CMS および Network Helper (ENL) サービスの再起動が必要になります (net stop RxRMS、net stop “Network Helper”、net start RxRMS など)。

    また、保護エージェントが CMS とは異なるサブネットに存在する場合は、CMS を Domain Name Service (DNS) に登録する必要があります。

    Continuous Protection Agent

    コンピュータに Continuous Protection Agent をインストールするには、このオプションにチェックマークを付けます。

    ビジネスサーバーまたは保護サーバーとして動作するすべてのコンピュータに、Continuous Protection Agent をインストールする必要があります。

    インデックスコンポーネント

    このサーバーに格納されたファイルのインデックスを作成して検索できるようにするには、このオプションにチェックマークを付けます。

    Backup Exec Remote Agent for Windows Systems

    ローカルコンピュータで Remote Agent のインストールを実行するには、このオプションにチェックマークを付けます。

    Exchange Protection Agent

    Microsoft Exchange Server の継続バックアップをできるようにするには、このオプションにチェックマークを付けます。

    Exchange Protection Agent は、Continuous Management Service および Continuous Protection Agent とともに、Backup Exec メディアサーバーにインストールする必要があります。

    Exchange Protection Agent は、Remote Agent および Continuous Protection Agent とともに Microsoft Exchange システム上にインストールする必要があります。

    このオプションを選択できない場合は、DNS が適切に設定されているかどうかを確認してください。

  13. [バックアップグループ]画面で、バックアップグループおよび Continuous Management Service の名前を入力し、[次へ]をクリックします。

    [次へ]をクリックすると、[ブロックする]、[ブロックを解除する]、[後で確認する]のオプションの付いた[Windows セキュリティの重要な警告]画面に、プロンプトが表示される場合があります。このセキュリティ画面は、指定したバックアップグループ名がすでに登録されている既存の Continuous Management Service をインストーラが検索し

    初期インストールの実行